肝臓

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運動とグリコーゲンの関係

グリコーゲンは、私たちの体内で活動するための燃料となる大切な物質です。ご飯やパン、芋類などの炭水化物を食べると、体内で糖に分解され、血液によって全身に運ばれます。この糖は、すぐに活動のエネルギーとして使われますが、余った分はグリコーゲンという形に変えられて、主に筋肉と肝臓に蓄えられます。グリコーゲンは、糖が鎖のようにたくさん繋がってできたもので、体が必要な時にすぐに糖に戻してエネルギーとして使えるように、蓄えておくための形です。例えるなら、グリコーゲンはエネルギーの貯金箱のようなものです。筋肉に蓄えられたグリコーゲンは、運動する時にすぐにエネルギーとして使われます。激しい運動をする時や、長時間の運動をする時など、たくさんのエネルギーが必要な時に、筋肉に蓄えられたグリコーゲンが分解されて糖になり、筋肉の活動の燃料となります。ですから、運動能力を高めるためには、グリコーゲンを十分に蓄えておくことが大切です。一方、肝臓に蓄えられたグリコーゲンは、血液中の糖の量を一定に保つために使われます。食事と食事の間など、糖が不足してきた時に、肝臓に蓄えられたグリコーゲンが分解されて糖になり、血液中に放出されます。これによって、脳や神経など、常に糖を必要とする器官に安定してエネルギーを供給することができるのです。このように、グリコーゲンは筋肉の活動や血糖値の維持など、私たちの体の様々な機能に欠かせない、大切なエネルギー源です。バランスの良い食事を心がけ、体に十分なグリコーゲンを蓄えておくことで、毎日を元気に活動的に過ごすことができます。
医学的作用

血糖値を上げるホルモン、グルカゴン

私たちの体の中には、血糖値を調整する巧妙な仕組みが備わっています。その仕組みの中で重要な役割を担っているのが、すい臓から分泌されるホルモンの一種であるグルカゴンです。すい臓の中には、ランゲルハンス島と呼ばれる細胞の集まりがあり、その中にA細胞と呼ばれるグルカゴンを分泌する細胞が存在します。グルカゴンは、血糖値が下がった時に分泌されます。食事の間隔が空いたり、激しい運動をした後などは、血液中のブドウ糖が消費されて血糖値が低下します。このような時、すい臓のA細胞は血糖値の低下を感知し、グルカゴンを血液中に放出します。グルカゴンは主に肝臓に作用します。肝臓は体内でブドウ糖をグリコーゲンという形で蓄えています。グルカゴンは肝臓に働きかけ、蓄えられたグリコーゲンを分解してブドウ糖に変換させます。そして、変換されたブドウ糖は血液中に放出され、血糖値を上昇させます。グルカゴンはグリコーゲンの分解だけでなく、糖新生と呼ばれる働きも持っています。糖新生とは、ブドウ糖以外の物質、例えばアミノ酸などからブドウ糖を作り出す働きのことです。食事から十分な糖質が摂取できない時や、長時間の空腹状態の時などでも、グルカゴンは糖新生を促進することで血糖値を維持しようとします。このように、グルカゴンは血糖値が下がりすぎた時に、それを正常な範囲に戻すために重要な役割を果たしています。低血糖は、めまい、ふらつき、意識障害などを引き起こす危険な状態です。グルカゴンは、私たちが低血糖に陥ることなく、健康な状態を維持するために欠かせないホルモンなのです。